清水ゼミナールはドイツのマネジメントを中心に研究しつつ，ドイツも加盟するEUのマネジメントにも視野を広げ研究しようと思います。例えばドイツの「共同決定制度(Mitbestimmung)：企業経営に労働者利害を反映させる制度」を知っていますか？最近の経営学においても CSR（企業の社会的責任）が注目されています。上述の共同決定は，ドイツにおいては１９７０年代に確立した制度で，このCSRの基礎を成していると言っても過言ではありません。そこでEUにおけるマネジメントを理解するうえで，ドイツに軸足を置きながら他のEU加盟国（Brexit?) の制度的条件（労使関係・法制度・消費者行動様式・職業教育制度など）をも比較研究していこうと思います。

　当演習では，グループ・ディスカッションおよび論文作成など学生諸君の自主的・主体的研究活動を重視します。加えて，受講生は「フィールドスタディ」にも出席し，同時に現場も体験してもらいたいと考えておりますし，当演習でも工場見学などを積極的に行うつもりです。

　演習の到達目標；履修学生は割り振られた分担をレジュメの執筆し，一人またはチームによる EU 企業経営に関する論文作成そして日本・EU 企業への訪問調査を通じて得た研究成果を学内論文への投稿，他大学・学部・他ゼミとのプレゼンテーションを通じた意見交換に役立ててもらいます。